2010年7月1日木曜日

print = ファイルなどに書き出す - AWK

AWKの入出力関数とコマンド実行機能
○Gawk on Windows ○Gawk ○mawk32 △(パイプ不可)Mawk ○awk
ファイルなどに書き出します。
o 最後に改行します。この動作を変更したい時は、変数ORSの値を変更します。

**** 書式
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print( [出力したい内容] ) [出力先]
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o 出力したい内容 -- 出力したい値などを並べます。
   + 省略すると、変数$0の値を出力します。
o 出力先 -- 指定すると、そのファイルに書き出します。
   + > ファイル名 (初めて使用する時は、ファイルを上書きします。)
   + >> ファイル名 (ファイルの後ろに追加します。)
   + | コマンド名 (コマンドに渡します。対応していない処理系有り)
   + |& インターネット接続用文字列
      + /inet から始まる文字列の形で指定します。
      + |& は、入出力が可能なパイプです。
      + 詳しい書き方は、「/inet = AWKからインターネットにアクセスする方法(Gawk専用)
   + (UNIX版では、「|& コマンド名」の形も使用出来るみたいです)
   + 出力先に標準エラーなどを指定したい時は、特殊なファイル名を使います
o print文の括弧は、基本的には省略可能なのですが、例外があるかもしれません。


**** 使用例
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BEGIN {
  print "ミクさん。葱は如何ですか。";

  print "リンさん。手袋は如何ですか。" > "out.txt";
  print "2.リンさん\n1.ミクさん" | "sort"; # 並び替えを行います。
}
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o 行末のセミコロンは、C言語の書き方に合わせました。無くても動きます。


**** 機能
o 並べた値を、標準出力に書き出します。
   + 出力先を指定している時は、指定した出力先だけに書き出します。
o カンマで区切った所は、カンマを変数OFSの値に置き換えて出力します。
   + 変数OFSの初期値は、半角空白1文字です。
o 最後に変数ORSの値を付加します。
   + 変数ORSの初期値は、改行文字("\n")です。

** 処理系に依存する動作
o Mawk for Windows 1.3.3
   + 「| コマンド名」の形式は非対応です。
o UNIX版特有の機能
   + UNIX版では、出力先に「 |& コマンド名」の書き方が使えるみたいです。


**** 確認した処理系
o Gawk on Windows 3.1.7 -- パイプ指定時、誤って |& と書くと戻ってこない
o Gawk for Windows 3.1.6
o mawk MBCS (32bit版) 1.3.3
o Mawk for Windows 1.3.3 -- print系からのパイプは非対応
o original = the one true awk(updated May 1, 2007)


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関連ページ:
    ▼AWKの入出力関数とコマンド実行機能▼ABC順
    ▼AWKプログラムを書く▼ABC順
    ▼AWK
    ▼制作メモ
    > printf = 文字列を組み立ててファイルなどに書き出す
    close = 開いたファイル(やパイプ)を閉じる
    fflush = 出力バッファーを空にする
    +
    文字列中で使用出来る特殊文字
    OFS = printを使って書き出す時の列区切り文字
    ORS = printを使って書き出す時の改行文字
    BINMODE = バイナリモードで読み書きする(mawk,Gawk専用)
(2010年10月7日追加。Gawkのインターネットアクセス)