2010年5月1日土曜日

高画質で動画投稿する方法 - Music Maker

エクスポート
ある程度投稿に慣れて、高画質を目指したくなった方向けの情報です。
以下、私が使っている方法について、纏めました。動画制作のご参考にどうぞ。


**** 高画質投稿の、基本的な考え方
o 映像の画面サイズは、Music Makerで制作する時は極力高く保ち、投稿先に合わせて専用ツールで変換するのが理想です。といっても、画面サイズが大きいほど、ディスク容量や出力時間も大きくなりますので、適当な所で妥協します。

# ソース映像に最適な画面サイズは、素材のサイズと使い方(拡大の程度)で、おおよそ決まります。
# ディスク容量とパソコンの処理能力に余裕がある方は、「専用ツールで整数倍に拡大+ノイズ除去」という小技を使う事が出来ます。

(1) 画像素材や映像素材を用意する時は、色数と画面サイズを減らさないようにします。映像部品を作る時も、なるべく大きな画面サイズで。
   + Music Makerで使う前に、綺麗に拡大縮小出来るツールを使うと、更に綺麗になります。
   + なるべく、Music Makerからの出力時に拡大縮小しないようなサイズに揃えます。
(2) 画像をJPEGに変換する時は、品質に注意。100(最高品質)がおすすめです。
   + Music Makerの場合、GIFや PNGは、JPEGや BMPに変換する必要があります。
   + アニメーションGIFは動画(AVIなど)に変換します。
(3) 映像のフレームレート調整をする場合は、Music Makerで行います。専用ツールでエンコードする時は、フレームレート無変換。
(4) 映像部品を作る時、フレームレートは、Music Makerから書き出す時のフレームレートに、極力合わせます。
(5) 大きく拡大縮小する場合、専用ツールで予め拡大縮小しておいた方が、多分綺麗になります。
(6) Music Makerでは、なるべく高い画面サイズで出力。画面サイズを小さくする時は、専用ツール(MediaCoderや AviSynthなど)を使って、綺麗に小さくします。
(7) エンコードと投稿時の画面サイズについては、投稿サイトの「現在の」投稿条件に合わせます。


**** 投稿サイト別の、攻略方法
** YouTube
o サーバー側エンコードを回避できない模様です。
o 通常は、「15分間未満、2GB未満」の制限内で、高画質を狙います。
    + ▽YouTube公式ヘルプの説明その1
    + ▽YouTube公式ヘルプの説明その2
    + ▽4K video(= 4096 x 2304) comes to YouTube(英文)
o 但し、一部のユーザーについては、20GBまで許可されています。
    + ▽レジューム アップロード対応の上級者向けアップローダ(Java)
o 綺麗にアップロードするには、色数を落とさない範囲で、映像の画面サイズを高く保ちます。なるべく無圧縮、もしくは低圧縮で投稿します。
o 無圧縮に近いファイルを作って、「ぽんっ」と投稿するのがポイントです。解像度をぴったり合わせなくても、YouTube側が再エンコードします。ちなみに、YouTubeが推奨している解像度は
    + 4k(4096×2304ピクセル)、
    + フルHD(1920×1080ピクセル)、
    + HD画質(1280×720ピクセル)。
o 但し、ソースが800 * 600ピクセルの場合は、800 * 600ピクセルのまま投稿するよりも、640 * 480 ピクセルに変換してから投稿した方が綺麗かもしれません。(640 * 480ピクセルと相性が良いみたいです。)

o この他、YouTubeでは、音声の響きを良くする目的で、残響音が追加されます。音質によっては、音がノイズに変わる事もあります。必要なら音質、音量、音声エンコードの品質あたりを調整して再投稿してみます。

** Dailymotion
o 投稿条件の詳細は、アップロード時の説明をご覧下さい。
    + ▽Dailymotion公式ヘルプの説明
o 以下、一般ユーザーの場合で説明します。(認定クリエイターに応募して、特別な契約を行うと、優遇されます。)
o サーバー側エンコードを回避できない模様です。「20分間、2GBまで」の制限内で、高画質を狙います。
o フレームレートは 25fps推奨となっています。私は、25fpsで動画を再出力しました。
o 綺麗にアップロードするには、色数を落とさない範囲で、映像の画面サイズを高く保ちます。


** ニコニコ動画 (= 私はこちらの会員ではありませんので、収集した情報からの推定)
o 特定条件で投稿すると、サーバー側エンコードを回避できます。
    + ▽有志によるエンコード手順の解説(ニコニコ動画まとめwiki)
o 最高画質を目指すなら、自分で H.264エンコード。映像の性質に合わせて、パラメータを変更します。
o 考慮点は、プレミアム会員(有料会員)と一般会員(無料会員)の違い。投稿画質と試聴画質(時間帯にもよる)の両方で差があります。
o 無料で投稿する場合、映像画面サイズは、512 * 384ピクセルが主流のようです。必要に応じて、黒帯やフレームレート低下など工夫します。


**** メモ
o 高解像度を目指しやすいソース映像の例
(1) 比較的色数が少なかったり、動きが少ない。
(2) 色数を減らしてでも解像度を上げたい。
(3) フェード(特に暗転)がほとんど無い。


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関連ページ:
    ▼エクスポート
    ▼動画を仕上げる
    ▼Music Maker
    ▼制作メモ
    > H.264で動画投稿する
    制作中のH.264動画を確認する
    投稿した動画の音声に雑音が入る場合の対応方法
(2011年9月4日削除。zoomeサービス終了対応)
(2010年8月1日追加。YouTubeの15分対応)
(2010年7月21日追加。YouTubeの4kビデオ対応)
(2010年6月2日追加。事前の拡大縮小について)
(2010年5月3日追加。YouTubeのフルHD対応)